リバース (石田衣良)

いやぁ…笑って泣いた…。

昼休みに食事から戻って自分の席でデートシーンでニヤニヤして…、会社帰りに電車の中でデートの後の2人の描写にウルウルして…、なんだか傍からみると変な人…という1日だったかもしれない。

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インターネットがバーチャルな世界で…なんてパソコンやインターネットもそれほど使ったことの無いマスコミの人達の知ったかぶりに常々うんざりしていました。

いやぁ…文字の世界は変な世界で…パソコンを使えないとかインターネットを使ったことの無い編集者や作家などがウヨウヨしていて、インターネットやメールの描写にリアリティが無い作品も目にすることがあります。

石田衣良さんは実際にネットでチャットやメールのやり取りを行ったことがあるのかもしれません。

インターネットを通じていたとしても相手はリアルな人間なんだ…ということが良く分かっているように思います。

自分自身がインターネットが普及する前のパソコン通信の時代から、コンピューターを通じて電子的に言葉のやりとりをしていたので…描写の微妙なところ…う~ん共感できる!…という部分があちこちにありました。

自分自身では女性として発言をしたことはないけど、異性になってネットで交流するってんどんな感じなのでしょうね。この作品を読んで興味が沸きました。

ま…そんなことしないと思いますけど…。(笑)

恋愛とは何か、人を好きになるとはどういうことか、男とは…女とは…、なんていう要素がイロイロと盛りだくさんに入っている割にはあっさりと読める楽しい作品でした。

じっくりと登場人物の心情やそのときの行動の背景にある感情などに目を向けるとなかなか深いテーマを扱っているのに、お洒落でサラリと読めるあたりが石田さんのタッチなんだな…という感じで、石田衣良さんファンには堪らないでしょうね。

この作品はインターネット、メール、チャット、SNSといったものに普通に触れている人にとってはとてもリアルな話し…なのですが、そういうことには縁がない人には夢物語のように感じるのではないでしょうか…。

ま…σ(^^)の文章を読んでいる人はインターネットになじみがあると思うので楽しめますよ。

お勧めです!

(2011年10月14日残業後の帰宅途中に読了)

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