日本の色辞典 (吉岡幸雄)

3月は毎日更新を目標にしていました。 何とか今日で毎日更新達成!

途中3月11日金曜日に東北関東大震災が発生しました。 個人的には会社からの帰りが普段より時間がかかってしまったりすることもありました。 

被災者の皆さんの事をメディアで見聞きすると…読んで楽しい気分になる本、読んで勇気付けられる本を中心に紹介することにしました。 紹介を書いている私自身が読んだ後に暗い気分になる本を紹介する気分じゃなかったこともあります。

自分でも落ち込んでいたり凹んでいるときに読むと、楽しい気分になったり、勇気付けられたり、心が温かくなる本を中心に紹介してきました。

3月の最後は心が洗われるような気分になることの出来る本…、日本の色辞典です。

海松色…この色で衣服を作ると綺麗なのでは…と思います。 ちなみにこの色…みるいろ…と読みます。 色も綺麗ですが、色を表す日本語の響きも美しいですね。

主要な色についてはその由来…色の出し方、作り方などを含め書いてあります。 日本の古典文学に興味がある方だと、それぞれの色の解説で紹介されている書物も読んでみたい…と思うことでしょう。

ハードカバー本ですが…買うだけの価値はあります。 色の辞典ということでフルカラー。 ページを開いて色合いを見ているだけでも安らぎまずよぉ。

日本の色って、色だけではなく素材と色の組み合わせなんですね。 色と素材感が一体化しているのではないでしょうか…。

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吉岡幸雄_日本の色辞典

日本の色…やさしい色が多いです。 もやもやした気分を癒す1冊。

チョット高い本ですが…お勧めです!

(日本文学を読むときは必携です)

 

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目下の恋人 (辻仁成)

10編の恋愛ストーリーが収められています。

人に好意を寄せる…というのは、身近だけど難しいことですね。 ギリシャ物語も多くは恋愛の話しですから、昔から人を好きになることに関する物語に多くの人が感心を持っていたのだと思います。

私は社会人になってしばらくするまでは恋愛小説…全くといって良い位に興味がなかったです。 恐らく学校の教科書や休みの間の読書教材で愛情についての本が多かったから反発していただけなのかもしれません。

最近は…恋愛小説も結構好きです。 といっても、恋愛小説を良く読んでいる人からするとそれ程の数を読んでいる訳ではないですけどね。

さて…この本…1冊でいろいろなパターンの恋愛を読むことが出来ます。 恋愛小説入門者の私には丁度良い感じの1冊でした。

表題作、目下の恋人…では、相手を好きだ…ということの表現方法って人によってイロイロなんだな…ということが良く分かります。 言っている側の想い、言われている側の受け止め方…う~む、深い…。

恋愛での言葉は受け止め方も人によって違うので無限のパターンがあるのでしょう。 置かれている境遇や年齢差や親や友達をはじめとする周囲の環境も違いますしね…。

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辻仁成_目下の恋人

いやぁ…、恋愛…難しいです…。

(2010年に購入&読了)

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名探偵の掟 (東野圭吾)

ミステリーのジャンルでの書き手…読み手…が暗黙の内に前提としている掟…笑えます。

いやぁ…こんなトリック…う~ん、シリアスに書けば長編になるかも…なんていうのも中にはあります。 どれもそのトリックを書きたいけど…書いたらネタバレでダメですねぇ。

この本を読んでからミステリーを読むと…む~っと唸ることになることになるかも知れません。 というのも…あ…これはお約束の部分だな…というのが分かってしまうからです。

名探偵の天下一大五郎と県警本部捜査一課の警部である大河原番三の組み合わせというか駆け引きは、横溝正史さんの小説を想い起こさせます。 これも東野圭吾さんのパロディ精神というか…読者サービスというか…読書家にとっては楽しい部分です。

最後の解説もかなり長く…それぞれのストーリーについて語らずにはいられないようです。 でも…12の話しのいずれの話しについても中身には触れるとネタバレになるので回りくどい解説になっているのが、これまた楽しい。 書きたいけど…書けない…というのが伝わってきました。 

プロでも難しいのですね…この本の解説は…と感じました。

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東野圭吾_名探偵の掟

いろいろミステリーを書いている作家さんもストレスが溜まっているのかな…。 既存のミステリーを笑いものにしている作品ですからね。

ミステリーファンなら是非!

(電車の中で読まない方が…笑ってしまいますよ)

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天国からの道 (星新一)

星新一さんの本は子供向け…というイメージを持っている人も多いですよね。

でも…実際は大人が読むと面白い本も多いです。 というのもショート・ショートの内容がダークな話しも数多くあるのですよね。

いわゆるブラック・ジョークのような感じです。 そのブラックさ加減がかなりのブラックなんです。

ストーリーの背景や、結末の意味するところを考えると、なかなか考えさせられるというか…う~ん…と考えてしまうような内容の話しも多いんですよね。

タイトル作は考えさせられます。 人間同士の争いは悪魔の仕業ではなく…天使が…というのがブラックですよね。 普段、自分たちが祈りをささげている相手が実は…というのがブッラクですね。 しかも、人間社会は神の世界の写し…ということになているのもなんだか皮肉な感じです。

清廉な話しばかりではなく、こういう毒のある話しを読むと何故かリフレッシュ出来る事ってあります。

星新一さんの本を読んだことが無い方にも是非読んでいただきたい一冊です。

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星新一_天国からの道

どの話しも短いので…ちょっとした空き時間に読めますよ。

(数年前に買って時折読んでます)

 

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さいえんす? (東野圭吾)

このエッセイ集の中にある義援金の話しを読んでいただきたいです。

街で義援金の募集をしているのを最近も見かけます。 全部が本物の義援金募集でしょうか…、また義援金は募集活動を行うのが正しい方法なのでしょうか…。

そういう疑問を東野圭吾さんは阪神大震災後の義援金募集活動をしている若者達を見て思ったそうです。 私も同じ疑問を感じていました。

が…そのもやもやとした想いを切れ味鋭いタッチで完結にまとめています。 このあたりが、流石にプロだなぁ…という感じですね。

私の周りで義援金をある程度のまとまった金額を寄付している人の多くは該当での寄付をしていないです。 振り込みか…会社での義援金募集活動を通じての寄付をしています。

該当での義援金募集…確かに意義のあることだとは思いますが、本当にそれが出来る事の全てなのでしょうか…。

義援金以外の物事に対しても短い文章の中で東野圭吾さんの視点でまとまっています。 科学的なこと…街で見かけること…いろいろなことが書かれているので退屈することはありません。

売れっ子作家がどんな視点で物事を見ているか…というのが読んでいて楽しい部分です。

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東野圭吾_さいえんす?

題名と違って…サイエンス=科学に絡まない話しも多いです。

(時によっては皮肉なタッチも楽しいです)

 

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