無料の電子マンガ

そういえば…映画館でこの前にオマケで特別編のテルマエ・ロマエを貰いました。

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この付録の冊子を読んで…原作のマンガを読んでみようと思いました。
honto で期間限定ですが電子版が無料で読めますよ~。

σ(^^) は honto のアカウントを登録して無料で1巻目を楽しみました。
2巻目以降を買おうかどうか迷い中…。

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マリア・プロジェクト (楡 周平)

最初は恋愛小説…読み進めると医療ミステリ。
そして活劇的なアクション。

マリアプロジェクト1冊で何度美味しいのだろう…という感じの小説でした。

途中で若干ストーリーがスローダウンするような感じの部分もありましたが、それも広範にかけての盛り上がりのための「溜め」なんだな…という感じで中弛みという印象は内です。

現実の醜さとフィクションならではの爽快さが同居しているのも良い感じ。

現実の醜さとしては、堕胎数が年間25万件(2007年統計)に達しているのにも関わらず、不妊クリニックに通う人が多いことにも表れています。
諸外国よりも養子に対する寛容さの無い日本では、引き取り手の無い子供も3万人を超えています。(2007年統計

こういった事実と、医療技術の発達との関連を上手く結びつけ、更に貧富の差が大きく貧困の中での生活が日常化している国の状況を絡めて物語が作り上げられています。

まぁ…現実的なことを言い始めると突っ込みどころはかなり多いのですが、それはそれ。

エンターテインメント作品として楽しめます。
ある程度のリアルさのある医療、建築等の現場の描写も入っているので、知識が深まるような感覚も持たせてもらえます。

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リバース (石田衣良)

いやぁ…笑って泣いた…。

昼休みに食事から戻って自分の席でデートシーンでニヤニヤして…、会社帰りに電車の中でデートの後の2人の描写にウルウルして…、なんだか傍からみると変な人…という1日だったかもしれない。

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インターネットがバーチャルな世界で…なんてパソコンやインターネットもそれほど使ったことの無いマスコミの人達の知ったかぶりに常々うんざりしていました。

いやぁ…文字の世界は変な世界で…パソコンを使えないとかインターネットを使ったことの無い編集者や作家などがウヨウヨしていて、インターネットやメールの描写にリアリティが無い作品も目にすることがあります。

石田衣良さんは実際にネットでチャットやメールのやり取りを行ったことがあるのかもしれません。

インターネットを通じていたとしても相手はリアルな人間なんだ…ということが良く分かっているように思います。

自分自身がインターネットが普及する前のパソコン通信の時代から、コンピューターを通じて電子的に言葉のやりとりをしていたので…描写の微妙なところ…う~ん共感できる!…という部分があちこちにありました。

自分自身では女性として発言をしたことはないけど、異性になってネットで交流するってんどんな感じなのでしょうね。この作品を読んで興味が沸きました。

ま…そんなことしないと思いますけど…。(笑)

恋愛とは何か、人を好きになるとはどういうことか、男とは…女とは…、なんていう要素がイロイロと盛りだくさんに入っている割にはあっさりと読める楽しい作品でした。

じっくりと登場人物の心情やそのときの行動の背景にある感情などに目を向けるとなかなか深いテーマを扱っているのに、お洒落でサラリと読めるあたりが石田さんのタッチなんだな…という感じで、石田衣良さんファンには堪らないでしょうね。

この作品はインターネット、メール、チャット、SNSといったものに普通に触れている人にとってはとてもリアルな話し…なのですが、そういうことには縁がない人には夢物語のように感じるのではないでしょうか…。

ま…σ(^^)の文章を読んでいる人はインターネットになじみがあると思うので楽しめますよ。

お勧めです!

(2011年10月14日残業後の帰宅途中に読了)

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眉山 (さだまさし)

通勤中に電車で読んでいて…涙してしまった。

σ(^^)が涙したのは…阿波踊りの場面。
何かが起こるところではなくて、その前の段階で登場人物がそれぞれの動きをしているところで泣きました。

20111007_眉山

四国で生まれ育った主人公、咲子とその母の物語。

実はσ(^^)は四国に足を踏み入れたことが無いのです。
この小説を読んで、そのあまり人に知られていない滝というのを見てみたいな…と思いました。

この小説は登場人物が少なくいところが私好み。

でも…文章表現というか文章はあまり合わない感じでした。
普段、使わない表現が繰り返し出てきたり…なにか小説を書く書くために気張っていたのかな…という感じがします。

もっと普段使う言葉で書けば良いのに…さだまさしさんがテレビで話しているNHKの深夜トーク番組から受けた印象からは普段も口にしていない言葉じゃないかと想像します。

文章がこなれてなくて、読み返さなければいけない部分もあったりしました。
全体のストーリーは骨太で良い印象を受けました。

二本のパイプという最後の3ページとその直前の1行が無ければ、もっと余韻を伴った良い終わり方だったのに…と感じたのは私だけでしょうか…。

そういえば、今日ネットでアップルのスティーブ・ジョブス氏が亡くなった…と報道されていました。
天才肌&芸術肌の起業家&経営者ということとは別に彼のスピーチに痺れました。

生きる…ということは何か考えさせられました。

このスピーチは是非聞いてみてください。

ご冥福をお祈りします。

さて…眉山…人を慕うということはどういうことか…何が慕われるためには必要なのか…というようなことを考えさせられました。
難しいことは分かりませんが、毎日をあきらめることなく一生懸命に過ごすことしかないのかな…と思ってます。

(2011年10月7日:通勤電車の中で読み終わりました)

百物語 (岡本綺堂)

これはゾクッとします。

短い話なので、朝の通勤途上でサクッと読み終えました。
この短い中で話が何回か展開を見せます。
素晴らしい…。

だから…時代を超えて読まれているのでしょう。

百物語…昔、夏の夜長を楽しむ遊びのようなことだと思います。なるほど…こんな感じで昔は怪談話しをしたんだなぁ…と武士が居た時代の風俗が伝わってきました。

若い武士…今なら中学生か高校生の年頃かな…が夜集まり夜の番をすればこんなことをするだろうなぁ…。
この辺りの導入も自然でスッと話しに入り込めました。

お勧めの短編。

スマートフォンで青空読手を使って青空文庫にアクセスして、よみました。

(2011年9月1日:朝の通勤電車内で読了)

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