最近テレビに出ていることも多い苫米地英人さんの著書です。
しかし…著者略歴が長すぎないか…。 本屋さんでこの本を見かけたら後ろ側からページをめくって見てください。 こんなに長い著者略歴…初めて見たなぁ…。
神にしても何にしても、実際に見て、触れて、…と出来ないものは脳の中で作り出されたイメージだと考えていた人もいました。 が…それが数学の証明に関連して証明されている…。
なるほど…。
日本だと文学、神学、科学(物理学や数学)は別物として考えられています。 が…西洋では数学と音楽、文学と演劇、物理学と神学、というものは同じ事を別の角度からそれぞれ見ているに過ぎない…という考え方があります。
綺麗な音楽は数学的である…というような事ですね。
SFの世界で脳内世界の話しを見事に描いたのは、フィリップ・K・ディックだと思っています。 神も頭の中で創造された出来事だったのです。
いやぁ…目から鱗でした。
後半の理論展開は納得出来ない部分もありました。 お金から脱却して別の価値体系…。 それって新しいお金ではないのかな?と思ってしまいました。
理系・文系なんて無意味な区分けをしている日本の教育は欧米と比較して基礎理論部分でハンディがあるな…と思わされた1冊でした。
神についての論争が戦争になることもあるけど…自分の頭の中の創造物と他人の頭の中の創造物との戦いだったのですね。 決着が付かないはずです。
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いやぁ…新しい視点がまた増えました。
(2011年3月31日:機上で読了)