名探偵の掟 (東野圭吾)

ミステリーのジャンルでの書き手…読み手…が暗黙の内に前提としている掟…笑えます。

いやぁ…こんなトリック…う~ん、シリアスに書けば長編になるかも…なんていうのも中にはあります。 どれもそのトリックを書きたいけど…書いたらネタバレでダメですねぇ。

この本を読んでからミステリーを読むと…む~っと唸ることになることになるかも知れません。 というのも…あ…これはお約束の部分だな…というのが分かってしまうからです。

名探偵の天下一大五郎と県警本部捜査一課の警部である大河原番三の組み合わせというか駆け引きは、横溝正史さんの小説を想い起こさせます。 これも東野圭吾さんのパロディ精神というか…読者サービスというか…読書家にとっては楽しい部分です。

最後の解説もかなり長く…それぞれのストーリーについて語らずにはいられないようです。 でも…12の話しのいずれの話しについても中身には触れるとネタバレになるので回りくどい解説になっているのが、これまた楽しい。 書きたいけど…書けない…というのが伝わってきました。 

プロでも難しいのですね…この本の解説は…と感じました。

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東野圭吾_名探偵の掟

いろいろミステリーを書いている作家さんもストレスが溜まっているのかな…。 既存のミステリーを笑いものにしている作品ですからね。

ミステリーファンなら是非!

(電車の中で読まない方が…笑ってしまいますよ)

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さいえんす? (東野圭吾)

このエッセイ集の中にある義援金の話しを読んでいただきたいです。

街で義援金の募集をしているのを最近も見かけます。 全部が本物の義援金募集でしょうか…、また義援金は募集活動を行うのが正しい方法なのでしょうか…。

そういう疑問を東野圭吾さんは阪神大震災後の義援金募集活動をしている若者達を見て思ったそうです。 私も同じ疑問を感じていました。

が…そのもやもやとした想いを切れ味鋭いタッチで完結にまとめています。 このあたりが、流石にプロだなぁ…という感じですね。

私の周りで義援金をある程度のまとまった金額を寄付している人の多くは該当での寄付をしていないです。 振り込みか…会社での義援金募集活動を通じての寄付をしています。

該当での義援金募集…確かに意義のあることだとは思いますが、本当にそれが出来る事の全てなのでしょうか…。

義援金以外の物事に対しても短い文章の中で東野圭吾さんの視点でまとまっています。 科学的なこと…街で見かけること…いろいろなことが書かれているので退屈することはありません。

売れっ子作家がどんな視点で物事を見ているか…というのが読んでいて楽しい部分です。

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東野圭吾_さいえんす?

題名と違って…サイエンス=科学に絡まない話しも多いです。

(時によっては皮肉なタッチも楽しいです)

 

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怪しい人びと (東野圭吾)

7つの短編が楽しめる1冊です。

どことなく昔の映画の名作「アパートの鍵貸します」の雰囲気がある作品だったりするのも楽しいです。 それぞれの短編が全然違うシチュエーションと展開を持っています。

長い小説は苦手…という方にもお勧め出来ます。 ミステリータッチではありますけど…マニア向けということでもないです。

最近はミステリー大賞にどう考えてもミステリーではないジャンルの小説がノミネートされているところをみると、ミステリーというジャンルは審査員そのものが閉塞感を感じているようにも思います。 まぁ…ミステリーというジャンルでコアのファンと作家での閉鎖空間から、もっと広い視点でミステリーを捉えたいということだと私は思ってます。

東野圭吾さんはミステリー的なものとヒューマンドラマ的なものを融合させようと最近の作品では注力しているように感じます。 この短編集はそのどちらの方向性の作品も含まれているので…お得かな…。

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東野圭吾_怪しい人びと

通勤や普段のチョットした時間で何か面白い本を読みたいな…という方にお勧めします!

(買って3回読んだかな…)

 

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秘密 (東野圭吾)

東野圭吾さんはいろいろなタイプの作品を生み出しています。 この秘密は泣けます…というか…泣きました。

書き出しがリアルでドキドキしてしまいます。

普段通りに…でも妻と娘が出かけているのでテレビを見ながら、妻の用意した食事を温めてテレビを見ているシーンから始まります。 最初はテレビを見るといっても…それほど見入るような感じではないのですが、あることをきっかけにテレビにかじりつくことに…。

そして…妻の精神が娘の体に…。

どんなことが起こるかリアルに書いてあって、その登場人物の気持ちの動きで心が動かされます。 相手の事を思いやる部分と、どうにもならないことにイライラする部分、人間はその両方を持っているということが良く描かれていてじんわりと心に染みてきます。

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東野圭吾_秘密

秘密…という題名が読み終わると…涙を誘います。 誰が誰に対して、何を秘密にしているのか…というところがあちこちに多重的に出てくるこのストーリー…素晴らしいです。

今年(2011年)発売された「あの頃の誰か」という名前の短編集に「秘密」の原型となる短編が収録されています。 読み比べてみると…中身がまるで違う…ことに気がつきます。

どちらも読んでいて楽しい作品です。 心にドンと響いてくるのは、こちらの長編の秘密の方に軍配が上がると私は思います。

映画化もされていますし、ドラマ化もされました。 私としてはテレビドラマの方が映画よりも良いかな…という感じです。 どちらも本とは若干違う味付けになっているので読んで観て楽しむのも良いのではないでしょうか。

どなたにもお勧め出来る作品です。

(2010年に購入して2度ほど読みました)

 

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浪速少年探偵団 (東野圭吾)

何らかのテクノロジーのトリックが絡んでいる小説などが多い東野圭吾さんですが…下町人情物のような感じの小説です。

しのぶ先生が良いですよねぇ…。 こんな先生が小学校に居たら猛烈なファンになってしまう男の子、女の子も多いでしょう。

5つの短編で構成されています。 それぞれ普段の生活の仲でのちょっとした、なんでだろう?を解決していくのですが、しのぶ先生の活躍が何とも魅力的です。

全部を読むと…あ~ぁ、そういう繋がりか…という感じで全てが繋がります。 でも…短編ひとつを読んでもきちんと話しが完結しているのが素晴らしいです。

東野圭吾_浪速少年探偵団

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大人も子供も楽しめます。

推理小説としても、下町人情物としても楽しめるので、推理小説は苦手…という人にもお勧めです。

(いつ買ったか忘れましたが、何回読んでも楽しめます)

 

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