こういう感じなのかな…寮生活って…となんだか寮生活も楽しそうだな…と感じさせる作品です。
私は高校卒業までは実家から…大学に入ってからも最初の2年は実家から通っていました。 後半2年は学校に凄く近いアパートを借りて住んでいました。 会社に入っても新入社員用の寮は地方出身者用ということで寮生活を送ったことはありません。
だから…実際どんなものなのかな…とは友人から話しを聞くたびに思っていたのです。 でも…どの友達も寮生活に対してそれ程の良いイメージを持っていなかった感じだったんです。
でも…このネバーランドを読むと…友人達と過ごす寮生活というのも楽しい生活だったのかな…とも思います。
この物語で語られるストーリーは冬休み…友人達が次々と家族の元へと帰って行く時期の話しです。 寮に残っている学生達が遭遇する謎と、その謎の背後にある秘密についての話しです。
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冬休みというのは名前ほど長い休みではなくて、実は2週間とか3週間の休みです。 高校生の頃のことを考えてみるとは2学期の終業式から3学期の始業式までは2週間もなかったような気がするんですよね。
その短い冬休みの間に起こる寮とその周辺の極々小さな範囲で起こる…だけど学生にとってはとても大きな出来事だったりするものです。 周りから見ると些細なことでも学生時代には人生の大事件だったなぁ…と、この本を読んで昔の感情を思い出しました。
恩田陸さんは「あの頃」の気持ちを描くのが本当に上手ですよね。 別に涙を誘うようなストーリーでもなかったり、大きな事件も起こらないところで懐かしい気分を思い出せるんです。
今まさに同じ世代の人も…、昔はその世代だった人も楽しめる作品です。
(この本は確か…2009年に読んだのだと思います)