コミカルなクライム小説を書こうとしたのかな…でも…あまりコミカルじゃない。
でも…宮部みゆきさんの小説を読む楽しさはあります。中は7つの短編でひとつの流れが出来ています。
アメリカのテレビドラマのような感じでそれぞれの話しで独立して楽しむことも出来るし、全体の流れを楽しむことも出来ます。
双子が出てくるけど…名前がどういう訳か私には覚えにくくて覚えるのが大変でした。なんでだろう…。ふとした事件でその双子の父親役を外見上は引き受ける羽目になってしまうのです。
が…主人公の名前…どこにも出ていなかったような気が…。
双子や主人公が活動を共にする近い人物の名前は出てくるんだけど…主人公の名前は出てこない…。
これも狙ったんでしょう…。
狙いと通りになっている部分と…狙ったんだなぁ…とは感じたけどコミカルには感じられない部分もありましたねぇ。 それにしても…狙ってその通りに書ける…というところがプロだな…という感じです。
いろいろと宮部みゆきさんは自分なりに課題を設定して書いたんだなあ…ということが伝わってきます。
通勤などで細切れに読むには楽しいですよ。
(2011年8月読了:通勤の電車の中で読んだのですが…ついつい寝る前にも…)