ミステリーのジャンルでの書き手…読み手…が暗黙の内に前提としている掟…笑えます。
いやぁ…こんなトリック…う~ん、シリアスに書けば長編になるかも…なんていうのも中にはあります。 どれもそのトリックを書きたいけど…書いたらネタバレでダメですねぇ。
この本を読んでからミステリーを読むと…む~っと唸ることになることになるかも知れません。 というのも…あ…これはお約束の部分だな…というのが分かってしまうからです。
名探偵の天下一大五郎と県警本部捜査一課の警部である大河原番三の組み合わせというか駆け引きは、横溝正史さんの小説を想い起こさせます。 これも東野圭吾さんのパロディ精神というか…読者サービスというか…読書家にとっては楽しい部分です。
最後の解説もかなり長く…それぞれのストーリーについて語らずにはいられないようです。 でも…12の話しのいずれの話しについても中身には触れるとネタバレになるので回りくどい解説になっているのが、これまた楽しい。 書きたいけど…書けない…というのが伝わってきました。
プロでも難しいのですね…この本の解説は…と感じました。
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いろいろミステリーを書いている作家さんもストレスが溜まっているのかな…。 既存のミステリーを笑いものにしている作品ですからね。
ミステリーファンなら是非!
(電車の中で読まない方が…笑ってしまいますよ)