デビュー作はこんなタッチの作品だったのですね。
最近の萩原浩さんの作品を読んでいて…購入したらビックリ! デビュー作はこんなにコミカルな作品だったのですね。 萩原浩さんといえば背中がゾクゾクするようなストーリーを期待する方が多いんじゃないいのかな…と思うのですが…私も同じでした。
読んで観てビックリ。
でも単なるギャグではなくしっかりとしたプロットが備わっているところが萩原浩さんっぽいなぁ…と言う感じ…。 文体にしてもストーリーにしてもゾクゾクっとする作品とはまるで違うこういう作品を読むと…プロの作家は凄い…と思います。
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気楽でおバカな登場人物の活動が楽しいです。 なんといっても村の復興のアイデアのショボい感じがほのぼのと笑いと言うよりも、失笑というかニヤリとする気分を誘うんですよね。
こんなバイタリティのある会社だったら…というよりも…、あ…会社はショボい会社でした…。 こういう楽しくもバイタリティのある社員だったらどんな状況でも切り抜けられるんじゃないのかな…なんて思いました。 もちろん不況でも…災害でも…。 ま…周りで振り回される人間にしてみれば大変なこともあるかも…ですけどね。
湖のある山間の村の話し…いやぁ…日本中どこの田舎でもなりたつかも…なんて思ったのですが…やはりどこかにモデルになった場所があるのでしょうね。 だって風景の描写がリアルですから…。
楽しい気分になりたい方にはお勧めです。
(確か2010年に読了)