理系白書 (毎日新聞科学環境部)

こんなにも電気製品や車といった工業製品で日本は潤っているのに、何故か財界…つまり企業の経営陣層には理系出身の人が少ないのは何故だろう…と、私は常々思っていました。

毎日新聞科学環境部_理系白書私自身も理工学部出身なので理系です。 就職の際に、上場企業の役員略歴を調べてみると…以外にもメーカーでも文系出身の役員が多く…しかも一部の学校に偏ってました。

残念ながら私の出身大学はその偏った大学の中に入っていませんでした。 とは言っても…普通に就職活動してもそういうメーカーの多くには入れることはなかったと思いますが…。(笑)

その後、アメリカの大学院に行って感じたのは、理系・文系なんて分け方をしていると日本は今後伸び悩むぞ…ということです。 だって、理工学系の研究でも心理学や哲学が必要であったりします。

文系であるから数学の知識が要らない…というのは経済学や法学やコミュニケーション/マスコミを目指す人はダメですね。 統計学が分からなければ世の中で実際に起きていることを客観視することが出来ないからです。 

そういうのが日本のテレビや新聞の数字の取り扱いのずさんさに繋がっていると思います。 だって、犯罪は発生率が重要で数はそんなに重要じゃないですよね。 そんなことさえもちゃんと報道していないのは、多くの文系の入試、更に大学の基礎教養額で統計学を履修する必要が無いからではないかと思っています。

他にも、医学分野にデジカメのテクノロジーを応用して電子的な目を作る…ということをする場合には、医学、工学の知識はもちろん必要ですが、心理学や場合によっては哲学などの知識がないと開発スピードが鈍る可能性があります。 そう考えると…文系・理系などという分類をして相互に履修が出来ない現状では日本の将来が危ない…と私は思っています。

あ…随分と話しがそれてしまいました。

他にも言いたいこと…というか教育に関して思っていることもありますが…本の話しに戻りましょう。

ただ…最近では理系…特にコンピュータテクノロジー系の学部では女子の割合が増えているし、昔から薬学や化学系の学部では女子の方が多い場合もあったので、女子が理系を嫌っている…というのは新聞社の文系中心の方々の偏った見方かな…と思う部分もなかにはありました。

営業力がないとモノは売れませんが、いくら営業力があっても良い製品がないと利益率は低くなるばかりです。 今後も健全なレベルの利益を確保しながらの日本企業が活動を続けるためには、いわゆる「理系」の人材育成が必要だと思ってます。

実際の社会での理系出身者にスポットをあてて時間を随分かけて丁寧に調査したということが伝わってくる本でした。 

社会の仕組みについての説明もあるので、就職活動中もしくは就職活動はこれから…という学生の方にもお勧めです。

(2010年3月:久しぶりに読みました)

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