表紙のインパクトでついつい書店で手にしてレジに向かいました。
私的には偶然性に頼った小説はあまり好きじゃないんです。 だから…あんなにいろんな店があるにもかかわらず同じ店でたまたま顔を合わせてしまう…なんていう状況が良く出てくるテレビドラマが苦手なのかも知れません。
この小説は偶然性がテーマになっています。 タッチは軽い感じではありますが…、内容的にはハードで芯があることが伝わってきます。
いやぁ…怖い怖い…。
と…読み終わったら思うことでしょう。 読んでいる間は軽いタッチに救われているせいか…楽しみながら読めました。
でも…読み終わると…もしかしたら新聞で読む普通のあの火事や普通のあの事件の裏では…なんていうことを考えてしまうような感じが残ります…。 いやぁ…読んでいる時よりも読み終わった時の方が怖い1冊でした。
怖い本が読みたい人にお勧めです!
(2010年:読了)