チームバチスタの栄光 上 (海堂尊)

海堂尊のデビュー作であり、代表作といっても良い作品。

海堂尊_チームバチスタの栄光_上

書店で平積みしてある、この表紙は良く目にしていたのですが、何となく難しい記載の多い医療物かな…と勝手に思い込んで手を伸ばさないでいました。 だって、作者は現役の医療関係者という触れ込みだったので、難解な医療用語がバンバン出てくるような感じを予想していたんです。

2010年の春にテレビでの「ジェネラル・ルージュの凱旋」を放映していて、毎週ドラマをみていました。 あまりテレビドラマは見ないので、テレビドラマをリアルタイムに毎週見るテレビドラマはそれほど多く無いです。 テレビドラマでは細かい医療の話しよりもむしろ人間関係に焦点が当たっているように感じて興味を尾持ちました。

昔一緒にフルートを習っていた友人とかなり久しぶりに昼食を取りました。 その時に「ジェネラル・ルージュの凱旋」の話しをしたらその友人も見ているということだったのです。 友人に寄ると登場人物の田口医師にしても白鳥調査官にしても、テレビドラマでのキャラクター付けや配役よりも、元の本の方が面白いから是非本を読んでみて…と進められたんです。

…で、気になっていたこの本を手に入れました。

読み始めてみると…面白いというか思っていた医療物としてのドバドバと医療用語が出てくるイメージとは違いました。 また良くあるエリート医師とか腕の立つ医師が主人公ではなくて、血を見るのが苦手な田口医師が主人公というのもなんとも楽しい感じです。 病院の主流から外れた田口医師が徐々に事件に巻き込まれつつ…同時に病院の状況が分かるような進行が楽しいです。

上巻を読み終わっても白鳥調査官は全然出てきませんでした。 あれれ…と思っていたのは以前に感想を書いた「ジェネラル・ルージュの伝説」を読んで解決しました。 海堂尊さんが自分で自分の著作についてひとつひとつ解説しているところの記載を読んで…なるほど…という感じ。

田口医師と白鳥調査官の掛け合いは、全体を書く前から決まっていたのではない…というのも驚きです。 もっと驚いたのは書き進めてから思い立ったのに全体としては全く違和感がない作品になっていることです。

恐るべし…海堂尊。

難しい医療用語はあまり出てこないので、病院経営がどなっているのかという裏側を覗きつつもストーリーが楽しめる作品です。

とってもお勧めです。

(2010年秋:読了)

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