星を継ぐもの (ジェイムズ・P・ホーガン)

いやぁ…この本は面白い。

前からお勧めのSF作品として題名は良く目にしていたのですが、なかなか読む機会が無かったんです。 まぁ…σ(^^)が怠慢というかサボっていただけですけど…。

JamesPHogan_星を継ぐものこの話しは是非映像化して欲しいな…と思う作品です。 最後の砂漠の場面なんかは映像的にとても印象的な感じになると思います。 あ…、この物語の展開の最後にこのシーンは余韻が素晴らしい。

10年前だったらなかなか難しいかな…と思う部分も多いのですが、ここ数年でのコンピューターグラフィックの急速な発達で十分に映像化も可能になっているのではないかな…と感じます。

そうは言っても、映画ということだと90分で上手く映像化するのは難しそうです。 あまり話しを簡略化してしまったらこの話しの良さがでないですからね。

映像化するのであればテレビのドラマか、続編ありの複数編で構成される映画のどちらかが希望だな。

あ…話しが本の内容から逸れてしまった…。

内容はというと、月への宇宙探査が徐々に進んでいく時代、つまり今よりもちょっとだけ先の未来の話しです。 といってもロボットや宇宙人がバンバンと出てきて、戦うような単純な話しではなくて人間の歴史に迫る興味深い内容です。

つまり、人類の起源はどうなっているのか、特に他の動物などと比較して進化歴史上には進化の断絶があって今のところしっかりと説明が出来ていないのは何故か…、ということと太陽系で惑星があってしかるべきと言われる軌道に現在は惑星がなく隕石群だけが残っていることなど自然科学に興味がある人だったらどんどんと引き込まれる内容です。

いやぁ…この話しは単独のストーリーとしてもとっても面白いです。 が…続編となっている「ガニメデの優しい巨人」や「巨人たちの星」へと続く発端の話しにもなっています。 後者の2作品はそれぞれを単独で読んでも面白いのですが、やはりこの最初の「星を継ぐもの」の話しの上で成り立っているので、この作品から順番に読んでいくのがお勧めです。

この本を読むと、天文学や人類学の本も読みたくなってしまう…という読書欲が刺激されます。

あれ…これってσ(^^)だけかな…。

とってもお勧めです。

(2007年 読了、多分…)

星を継ぐもの @アマゾン

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